5/31調査班

2019年5月度第2回調査報告
◎調査月日 2019年5月30日(木)  ◎調査時間 9時30分~15時    ◎天候  晴れ
参加者  近藤(き),谷口,吉野,中河,大庭,安田,中山,生田,深瀬,槻木,佐川,松村,杉岡,坂梨,佐貫,口中
活動報告
1. 状況
  30℃以上の夏日が続くなど今年の5月は異常気象だった。
2.5月度第二回目生物調査 
  別紙参照
  三つの谷の調査を行った。毎月行ってきた生物調査は、3年間の調査ができたので、今回で終了とした。
  これから記録に基づき花暦を完成させていく。花暦作成後 主要な花の写真などを選びまとめていく。 
3.カタクリの実、個数調査
 個数比較  2019年 ,        2018年          2017年
  Nの谷   31(2017年比 18%)   136           170
  炭の谷   5(2017年比 5%)    91           107
 結実率比較 (実/花)
       2019年      2017年       2019年花数       2017年花数
  Nの谷   4%       17%         713           994
  炭の谷   1%       17%         594           617
  理由はわからないが 結実率が大幅に下がり、実が激減している。
 今回の人工授粉のでは大きな実ができたことより、送粉昆虫の問題であるように思える。  
参考 鏡の谷調査区画の実の数 
A区画:4個(2018年15個)、 B区画:0個(2018年1個)
  逢坂峠 実が大きく 一個当たり種が20個入っていた。(6月3日 槻木、安田)
4.昼食時
近藤さん作のばっぱ餅や、中山さんのうめゼリーやキュウリの漬物、谷口さんのお芋 、佐貫さんのブドウ、深瀬さんの北海道土産、をいただきながら談笑した。
5,午後の活動
午後は新年会で提案のあった班ごとに分かれて、それぞれ取り組んだ。
1)昆虫チーム     吉野
 午後はNの谷と炭の谷を再度送粉昆虫調査
 ・Nの谷、炭の谷でコマルハナバチ♂(コツクバネウツギ、エゴノキ訪花)を今シーズン初確認した。ただ両谷各1頭で、花の開花タイミングもあるが、♀も含めマルハナバチの訪花確認数は少ない。また各谷で満開のタンナサワフタギにはハナバチの訪花確認できず。炭のツツジにアゲハチョウ類(クロアゲハ、カラスアゲハ)盛んに飛翔、コミスジ多数も確認された。昨年に比し、チョウ類は確認数が増えハナバチは減っている。
2)花の自然移動調査チーム 深瀬・大庭・佐貫
 ・炭の谷最下部のホウチャクソウ繁茂地域の通路からヤマルリソウの生えている所ぐらいまでを抜き取り、放置し、その跡にヤマルリソウが復活するのか、他の植物がまた侵入してくるのかを調査することにした。抜き取り跡にヤマルリソウの種子を散布するとの案と調整が必要。抜き取ったホウチャクソウ、チゴユリを栽培ランナーの生育状況を観察する。
3)草刈り検討チーム  谷口・松村 ・生田
実施したこと
・炭の谷中央部西側斜面にテスト範囲を設定。長さ7m、奥行き12m、四隅に赤色ポールを立てロープで2辺を指示。
ポールを見通せるように下草を切る。
今後の予定
・次回残りの辺にロープを張り、ポールを杭に交換。
・刈り込む前の植生を記録。
・伐採する樹木を確定し伐採。
・適切な時期に下草を刈りこむ。
4)受粉テストチーム   佐川・槻木
   炭の谷西斜面上部の7本の人工授粉によりすべて大きな実(種20個強)ができた。内4つの実はそれぞれ25個以上の種が採取できた。  
5)木本名札取付けチーム  槻木・近藤
   炭の谷 24本取り付け
6)移植 佐川、坂梨
    御陵の谷ネット外のササユリをシカの食害から避難のためネット内に移植 
・谷東側の扉下部のネット外の3株を、東扉のネット内数m奥の観察路上側に移植。
5枚葉個体:1株(縦方向に約15~20㎜程度の球根)
1枚葉個体:1株(球根が完全に採取できなかった)
1枚葉個体;1株(球根と葉を採取できたが、移植時に球根と葉がちぎれた)
6.これからの活動
 カタクリの継続調査。花暦をまとめる。各チームで取り上げた課題に取り組んでいく。コナラ林再生の継続的な取り組み。 
7,6月の調査日   
 年月日 2019年6月9日(日) 
 カタクリの種を観察します。カタクリの実が少なかったことに対し意見交換を行いたいと思います。

5月31日の調査は16名参加で、午前中各谷の生物調査やカタクリの果実調査をしました。例年より極端に果実の数が少なく心配です。丁度、いたるところでタンナサワフタギが満開で、これまで初めての確認でした。午後はそれぞれ個別活動で、下草狩りや名札付けなどをしました。